めっき鋼板・塗装鋼板はもサビに強く、とても優れた素材ですが、完璧な素材ではありません。
適切なメンテナンスをすることで、めっき鋼板・塗装鋼板の性能を最大限生かし、長持ちさせることができます。
ここではメンテナンスのポイントをご紹介してまいります。
水洗いの方法
定期的に点検を行い、汚れが付着している場合は水洗いをしてください。
水洗いで落ちない汚れは、中性洗剤を1~2%に希釈して洗浄してください。鋼板の表面を傷付けないよう、やわらかい布やスポンジを使用するようにしましょう。
とくに軒下などの雨がかからない箇所は汚れが溜まりやすくなりますので、念入りに行うようにしてください。
汚れが溜まりやすい箇所
軒下や庇の下などは雨水が当たりにくく、塩分や酸性の腐食原因物質が蓄積しやすくなります。
そのため、定期的に水をかけて腐食原因物質を洗い流すことをおすすめします。
塗り替えについて
塗装鋼板は以下のような劣化プロセスをたどります。適切な時期に塗り替えを行うことによって、さらに長持ちさせることができます。
塗り替えのタイミング
塗膜面がチョーキングの末期状態でふくれが散見される状態が塗り替えの適正時期です。塗装鋼板の種類や環境によって時期は異なりますが、おおよそ10年~15年が目安です。
塗り替え用塗料は各塗料メーカーより市販されておりますので、施工工事業者とご相談ください。
注意事項
- 建物へ水をかける際は屋内側への漏水にご注意ください。
- 屋根面の点検は十分に注意してください。
- 酸性・アルカリ性の洗剤やクレンザーなどの研磨剤入りの洗剤は使用しないでください。
- 鋼板表面を過度にこすりすぎないようにご注意ください。金属たわしなどの硬い材質のブラシも避けてください。